台湾の敬老の日(重陽節)
今日は、旧暦の9月9日で「重陽節」という節句であり、その日を「敬老の日」ともされている。
日本の敬老の日は制定当時は9月15日であったが、現在では特定されておらず、9月の第三月曜日をその日にあてている。その由来は二通りあるようだがここでは触れない。
中華圏の国では、旧暦の9月9日が「重陽節」として呼ばれ、別名「敬老の日」とされている。中国の古典『易経』では、「九」という数字は“陽の数(奇数、老陽の9)”とされ、陽が二つ重なる「九月九日」を「重九」や「重陽」と呼んだそうだ。
中国では奇数は縁起のよい陽の数とされいて、結婚式などのお祝い金を包むのはすべて陽の数で、日本のそれとは逆。その陽の数の中で一番大きな陽の数が重なった9月9日を大切な日としたものだそうだ。もともと中華思想には年長者(お年寄り)を大切にするように教えられているので、電車やバスに年寄りが乗ってくると、ほとんどの若い人は黙って席を立ち、お年寄りのために席を空けるが、これは吾々日本人は学ばなければならない道徳だとおもう。
「重陽の節句』は『菊の節句』とも呼ばれて、日本でも宮中行事として室町時代から続いている古式に則った祭事として、神社などでも境内地を利用して「菊まつり」などが行われている。また、菊を愛でたり、菊の料理を振る舞うなども行われているようだ。
台湾では、各地で敬老イベントがあり、故事にあやかって菊酒を飲んだり、菊茶を飲んだり、おもちを食べたりする風習があるそうだ。菊茶と云えば、中華レストランにはいると、まずお茶の指定から注文が始まる。確かにその中に菊茶があったことを思い出す。「菊のお茶」なんて飲み慣れていないのでいつも断っていた。
そのような重要な節句であるはずなのに、台湾では祝祭日にはなっていないのだけど、サイトを読んでいたら、香港は祝祭日で株式市場は休みとされていた。同じ旧暦(農歴)をつかう中国や香港、台湾、シンガポールでも「重陽節」の扱い方に差があるのことに不思議な感じがした。

