記録として残しておくこと -07年9月-
2007年9月、中華民国から長崎の生長の家総本山で行われる団体参拝練成会に40余名を引率した際、赴任地を離れることの承認を求めた文書に対して副総裁との交信を記録として残しておく。
2007年9月10日付けメール(一部省略):
早速でございすますが、先生にはご繁忙のところ恐縮に存じますが、中華民國生長之家傳道協會が主催いたします総本山の団体参拝練成会について、昨年に続き教化総長の同行の要請を受けました。今年度の計画については添付フアィルのとおりでございます。ご指導賜りたくよろしくお願い申し上げます。
翌11日付メール:
あなたの文書の中に、以下の記述があります:
>>教化総長としての指導の要点:
>>① 団体参拝練成会への参加を通して信仰の深化を図るように導く。
>>② “住吉大神”顕斎の意義、龍宮住吉霊宮建立の意義、龍宮住吉本宮、龍宮住吉霊宮の意義と参拝の意味、並びに温故資料館等の説明をいたします。
>>③ 9月27日は大調和の神示祭が執り行われます。大聖師が七つの灯台を人生の灯台として月刊誌を世に送られた事の意義など、大調和の神示祭が行われる意義を指導します。
>>④ 宇宙浄化のお働きと現在行っている国際平和信仰運動について、更に運動方針に掲げられている環境活動について、日本国内の活動を紹介しながら、中華民国での取り組みを決意させたい考えています②と④との関係を、どのように説明するつもりでしょうか? また、“住吉大神”と生長の家が信仰の対象とする神とは、どのような関係だと説明されるのでしょうか?
という質問があった。まさかこのような質問が来るとは予想されなかった。というのは、2006年にも実施しており、その時はこうした質問がなかったからだ。これに対しての返事を長文になるが掲げておく。
ご指摘の①については、大聖師が住吉本宮を建立なさったこと、そして住吉大神の御出御を頂くことにより、鎮護国家・日本を救済するという意味があると思います。それは日本国のみならず人類光明化運動としてのすべての国も迷妄から救済するという意味があると理解しています。そうした顕齋の意義、建立の意義等については講師試験にも出てまいりますので、地方講師研修会で勉強しておりますが、こちらの人はどちらかというと個人救済への関心が強く、顕齋の意義などの理解は不十分でありまして、頭での理解を実際に体験して(感じて)欲しいと思っています。
④の「宇宙浄化のお働き」については、住吉本宮は全人類救済のために建立され、住吉の大神の御出御である霊光が全世界に広がり、人類の迷妄が浄化され、世界の平和も成就(総本山の大祓パンフレットの紹介文)するというように理解しておりました。従いまして、国際平和信仰運動は日本以外の国に正しい信仰による平和を成就するという理念と、その具体的な地球環境問題への取り組みは、自他一体の神の子の自覚がないと愛が十分実践できません。その自覚を得るために団体参拝練成会を受講させていただき、唯一絶対の神への信仰を確立させと思います。
次に、“住吉大神”と生長の家が信仰の対象とする神とは、どのような関係だと説明されるのでしょうか?とのお尋ねについてですが。
世界の宗教には、唯一絶対なる神のみを信仰する一神教と、信仰対象として多数の神の存在を認める多神教とがあります。
この一神教、多神教を信仰する人々に和解させる神観として、生長の家では「神の三義」と言って、「神」には3つの種類があると説いていることを理解させます。
それは次の3種類であることを説明します。
第一義の神…唯一絶対なる神、創造神、本源神-「創造の原理神」
第二義の神…応化神・観世音菩薩等-「輝く身」「発光身」「唯一根元神から投げかけられた救いの霊波の形体化」
第三義の神…霊魂神、自然霊 - 幽身(かくりみ)「第一義の神」は、聖経『甘露の法雨』の「神」の項に説明されている神であります。「神」の項の末尾に、実在は五官を超越し第六感さえも超越して人々の感覚に映ずることができないのが、実在している実相の神であります。
「第二義の神」は、『聖使命菩薩讃偈』の冒頭に、「掛巻くも畏こき宇宙の大神、人類の苦悩を見そなわし、応化して仮に聖姿を顕じ、広大の慈門を開き給えり、名づけて生長の家と謂う。」とあります。姿形を超越した第一義の創造神が、人類を救うために、仮に姿形を顕わされる応化の神であります。この姿形無く、宇宙に充ち満ちている大生命である第一義の神が、人々を救うために、応化して仮に聖姿を顕じ、具体的に生長の家の神様として姿形を現されることがあります。
この生長の家の神様がキリスト教的に現れた時には、黙示録の久遠のキリストとして現れ、仏教的に現れた時には、『甘露の法雨』を説かれた観世音菩薩として現れ、日本の神道的に現れた時には、住吉の大神の姿をもって現れます。そして、生長の家で信仰する神は、第一義の神と、第一義の神の応化神である第二義の神であります。
9月13日には続けて次の質問があった。
貴方のお答えは大筋において正しいと思います。
姿形ない大生命である神が、応化神として日本の神道的に現われた時が「住吉大神」であるならば、住吉大神は主として「日本国」を救済する神ということになりませんか? そうすると、「台湾の人々の救済する神は長崎総本山にはおられない」という結論が出てくる可能性がありませんか? また、「日本向き→住吉大神」ですから「台湾→?」という疑問には、どう答えられますか?
ここまでくると単なる質問ではなく「本部講師の試験」を受けているようで、本当に大変でした。さて、上記に対する返信は:
台湾では「住吉大神」はそのまま「住吉大神」と直訳し、括弧して仏教では観世音菩薩にあたる、と説明しています。
観世音菩薩は、世の中の音(言葉)を観じて現れて私達の業を浄めるとともに、人類光明化運動を救済する働きをもつ応化神、第二義の神さまであります。従いまして、住吉大神は日本名の神さまではありますが、御働きは観世音菩薩と同じであると捉えられ違和感なく受け入れらています。また、「日本向き→住吉大神」ですから「台湾→?」というご質問については、次のとおりご説明申しあげます。
谷口雅春先生が日本の長崎・総本山に住吉大神の御出御を願われた神さまではありますが、唯一絶対なる神は形なく応化して現れ給うのですし、人類光明化運動・国際平和信仰運動を指導される大神は、日本だけでなく、台湾もその他の国々も救済する神でありますから、長崎に現れる神も台湾に現れる神も宇宙浄化の働きをもつ神であことから、「台湾→観世音菩薩」でよいと思います。
さらに、折り返し質問は続く。
台湾の仏教では、「観世音菩薩」は固有名詞として捉えられているのですか? 台湾の仏教はいわゆる“大乗”“小乗”で分ければ、どちらなのですか? そちらでは観世音菩薩像など、日本のように数多く祀られているのでしょうか?
これに対して:
はい、台湾の仏教では「観世音菩薩」は固有名詞であります。
台湾の仏教は大きく分けて仏光山、慈済、法鼓山、中台山禅寺の四宗派とされていますが、いずれも“大乗”とされています。台湾の宗教は仏教が44%、道教が33%、儒教が7%と云われています。しかし、戦後は仏教と道教が混在するようになり、区別が曖昧とされています。例えば、各地にある廟(神殿)には異なる神(各宗教の神)のお社(廟)が同じ格好で建立され祀られています。そこには毎日多くの信仰者が念仏を唱えにきたり(南無阿弥陀仏音楽のように節を付けて唱えるのが多いです)、別の作法で祈祷をしたりしているのを見かけます。
仏教寺院(廟)に祭祀されているのは、観世音菩薩が圧倒的に多く、次いで釈迦如来像、阿弥陀如来像です。
ということで18日にようやく合格点(日本に行くことの許可)を頂くことが出来た。
それでは、「住吉大神」の第二義性と「観世音菩薩」は固有名詞でないことを明確にした上で、団体参拝練成会に臨んでください。よろしくお願い申し上げます。


どうも、久しぶりのコメントになります。
これはまた大変なやりとりだったみたいだね。。。
内容の細かいことや妥当性みたいなことはさすがに理解が追いつかないけど、大変さは感じ取れました・・・
でも一見、意地の悪い質問とも重箱の隅をつつくようなとも取れる質問は続いてるようにも読めるけど、
日本と必ずしも同じ説明では足りなくなるよな点など、あとから妙な質問が講習生から出たりするよりは、事前に整理したりできてよかったのかもね。
台湾の事情に必ずしも明るくない?副総裁にしてみても、その辺の事情や説明内容を事前に知っておくことは非常に意義のあることだったのかも、とも読みました。
と書いたものの、それ以上に事情に明るくない人間のコメントでもあるんで、ただの感想程度と聞き流してくださいな。
なんにしても、無事団体参拝できるとのことでよかったね。
投稿: 3taro | 2009年1月18日 (日) 20時49分
久々のコメント、うれしぃ~!っす。
そうかのです。台湾の人を連れて行けばよいと云う気安い思いが、ちゃんと、しっかりと仕事しなさいよと云われた気がしましたね。鋭いつっこみだったけどいい勉強になりました。
長文を最後まで読んでくれて感謝です。
投稿: masa坊 | 2009年1月18日 (日) 23時23分