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2008年11月

2008年11月29日 (土)

台北の床屋体験記

 台湾に生活の場を置いて3年半を過ぎた。

 日々の生活で一番困るのは食事だ。毎日三度三度に油で揚げたり炒めた料理は体質的に拒否反応が起こる。とりわけ昼飯時は蕎麦が喰いたい、うどんが食べたい、ラーメンが食べたいと思うことがたびたびだが、職場の近隣にはその手の店がないのがうんざりする。

 ところで髪の毛は1ヵ月に1センチ伸びると云われているが、そのため床屋は1ヵ月に一度の割合で行くものだが、台湾で生活しているとそうもいかない。なので、日本に帰国する際は必ず床屋に足を運ぶ。何も、台湾の床屋でもいいではないかと思うかもしれないが、そこには言葉の壁があり、「これくらいに刈って欲しい」とか「ひげは剃らないで欲しい」とか、こちらの注文を伝えることが出来ないのが、帰国しての床屋行きにつながっているのだ。とはいうものの数ヵ月帰国する機会がないときは、やむなく近所の床屋を訪れる。Twn

 職場がある同じビル(写真)で貿易会社社長の劉さん(最近分かったことは自宅も吾がマンションの近くに住んでいた)は、少し日本語が話せるので私にときどき話しかけてくるが、床屋のことを話たら、自宅から歩いて7~8分くらいのところに日本語が分かる床屋を教えてくれた。

 その床屋に行くと4-5台の椅子で2人がお客が髪をカットしたり髭を剃っていた。理髪師は全員が女性。店の奥では二人の男性がベットのようなものにうつぶせに寝てマッサージを受けていた。床屋もマッサージをやるんだ?と驚いた。
 さて、店に入ると当然中国語で迎えてくれる。こちらは最初から日本語でいくしかなく、「いいですか?」と聞いた。店の人はとまどっていた。どうも日本語を話す人は一人もいなかったらしく、「しまった、騙されたか?」と思ったが“後の祭り”で、「ああ、適当に刈られるのか」とあきらめていたところ、日本語の分かる年配の小父さんを連れてきて通訳してくれた。その小父さんは店の人に云われるとときどき話しかけてきて、「床屋代430元ね」「何か希望があるの」「どれくらい刈るの」「頭には何を付ける」と通訳の仕事をしてくれる。あまり注文を付けてもと思い、「短めに」とだけ注文してあとは任せてしまった。
 何と、カットは二台のバリカンを使い分けて借り上げていき、最後だけをハサミで仕上げてしまった。
 次にシャンプーになると、なんとなく安物風(失礼)のシャンプーをたっぷりかけて洗ってくれるが、途中から頭皮のマッサージみたいになり、時間をかけてのマッサージはこれは気持ちがよかった。そして洗いだが、椅子の後方にある薄暗い部屋みたいなところに移動させられて、水のようなお湯で洗い流してくれた。その後で例の小父さんが登場して「マッサージしませんか、何分で幾らです」と商売熱心に通訳で勧めてくれる。こんなところでマッサージなんてと「いらない、いらない」と断るのだけどしつこく繰り返してすすめてくる。うんざり!

 洗髪後はトニックを付けてマッサージをするのは日本でも同じなのだが、頭、首、肩、背中といつまでもマッサージをする。「エッー?! マッサージ頼んでないけどなあ?」と思いながら抵抗するわけにもいかず成り行きに任せるままとなった。約5分後にそれが済むと、例の小父さんが「頭には何か付ける?」と聞いてくれたので、「何でもいいです」というと、おばさんが「バイタリス」と「ポマード」を持ってきて、どちらにするかと聞いていた。「あのー、ムースないですか」「????」「アア、泡の整髪料です」「????」「ああ、もういいです」。仕方がないので「これ!」っと指さして調髪してもらった。

 安いのはいいことだけど、なんかすっきりしない床屋体験だった。

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2008年11月13日 (木)

台湾の高速道路

 台湾に高速道路が敷設されて約40年くらい経つそうだ。発想はアメリカのフリーウェイを参考にしてある。

 このフリーウェイ網は予想以上に巡らされており、いわゆる高速国道から枝葉に広がる「快速道路」(準高速)も整備されていて、その毛細現象は今も拡大されつつある。なので、自動車の普及も日本と変わらない交通量である。

 アメリカのフリーウェイを参考に作られたため、高速の入り口や出口に料金所がないので、比較的スムーズな流れで本線に合流できる(出口と入り口の間隔が狭い合流点では信号があるところもある)。

 では、出入り口に料金所がないのであれば、台湾の高速道路はタダなのかというと、ちゃんと料金所はある。ほぼ35㎞間隔に料金所があり、乗用車は一律40元を現金か回数券で支払う。最近は、ETC利用も増えつつあり、そのレーンも増えている(ETCではいくらになるのか、まだ情報不足で申し訳ない)。なので、タダの区間のみで高速から降りることも可能だ。こちらのETCレーンを通る車は、日本のように“バー”がないので、あまりスピードを落とさず通過する車もあり、乗っている方がビクビクさせられる。

 そして、近距離の路線バスや中長距離の高速バス(観光バスを除く)は、な・なんと!、たったの1元と聞いて、「エッ!」と驚きの声を出してしまった。台湾の高速バスの各地方への便数の多さも、うなずける気がした。

 台北の市部では片側4車線から6車線のところもあり、いわゆる幹線のフリーウェイはほとんどが3-4車線で、台南あたりでは戦時体制の時は戦闘機が離発着できるように作られていそうだ。日本と違い、ここのフリーウェイはトンネルが少なく、直線が多いのも特徴で、インターチェンシ゜も比較的短距離につくられている。しかし、速度制限もあって、レーザーでの取り締まりも設置されている。

 しかし、道路の質は(日本に比べると)よいとは云えない。

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2008年11月11日 (火)

牙醫診所(歯科医院)

 台湾の歯科の治療費は安いというのが、その道で知られているらしい。masa坊も昨年から「21世紀牙醫診療所」(歯科医を“牙”と書く)に通い出して一年にもなるが、通院で支払った現金は僅かに4-500元(1500円程度)しか払っていない。ほとんどが台湾の健康保険で支払われていて、日本の健康保険とずいぶん違うことが分かる。

 ここの牙醫診療所の先生は九州大学歯学部卒業で、九州大学の歯学博士の号をもち、婦人(日本人)も歯科医師である。

Rimg0379 Rimg0380 Rimg0378   この先生はとても丁寧でしかも人脈が広いからなのか、同じ歯科医でも根冠治療、入れ歯治療、矯正など、専門の歯科医師がそれぞれの曜日に来て診察する。

 ということで、masa坊もついにこのこの歯科医院に一年通い続けた結果、「入れ歯」を作ってもらった。セラミックを1本つくり、その歯に引っかけるように入れ歯が収まった。その数は左右合わせて5本で、締めて5.5万元(約18万円)。日本から歯を作るために台湾に来ると云われるほど安いそうだが、果たして安かったのか、真偽は分からない。

 歯の治療はまだまだつづく。

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2008年11月 8日 (土)

台湾人の姓

 日本人の名前はいくらくらいあるのだろうか。珍名、難読名、実に多彩である。

 少し調べてみたところ、分かっているだけで何と、16,651名もあるそうだ。同じ漢字の名字でも読み方が違うこともある。一つの民族でこれだけ多種多様な名前をもつのは日本だけではないだろうか。

 ところが、あの広大な土地と多民族の中国は意外と同姓の人が多い。

 中国の「新華社」が伝えた情報によると、人口総数の7.25%が「」さんだそうだ。人口にして9288万1千人、日本の人口に匹敵する王さんがいる。当然同姓同名もものすごく多いことが予測される。第2位は「」さんで9207万4千人(人口総数の7.19%)で、この二つの名前だけで日本の人口を遙かに超してしまう。

 ちなみに、それ以降は次の通り。「張」「劉」「陳」「楊」「黄」「趙」「呉」「周」の10姓が人口9千万から2千万人。1~2千万人は上から「徐」「孫」「馬」「朱」「胡」「郭」「何」「高」「林」「羅」「鄭」「梁」だそうだ。

 では台湾も王さん、李さんが1位、2位かというと違うのだ。第一位は「陳」さん、第二位は「林」さん、以下「李」さん、「蔡」さん、「呉」さんとなる。詳しくは分からないが、南シナ海岸や東シナ海岸に住んでいた人たちが台湾に移り住んできたことによるのではないとか考える。その他、蒋介石が台湾に逃げ込んだとき20数万人の国民党の人々が大陸各地がら家族親戚共々台湾に移り住んできたと言うから、そんな影響も陳さん、王さんが多い理由の一つかもしれない。

 こちらの人の名前は間違いなく姓が一文字、名前が二文字に限られている(名前が一文字の人もある)。結婚した場合は夫婦別姓が普通で、昔は夫の姓の次に自分の姓をつけた四文字の人もいるが、近年はほとんどが夫婦別姓となっている。なので、我々からすると、あの人とこの人は夫婦でしたか?と、名前だけでは夫婦と云うことが判断でず困ることがある。

 子供の姓はほとんどが夫の姓を付けるので、妻の気持ちはどうなのかと聞きたくなる。

 神や仏の前での神聖な結婚式、結婚の誓いはあまりしないようで、披露宴にはすごく多くの人を招待するそうでだ。これは、またの機会に。

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2008年11月 4日 (火)

台北市でのゴミ分別収集(1)

“屋外は大きなごみ箱”

 今は道徳もすすみそれほど目立つことはなくなったと思われるが、台湾の人たちは平気でゴミを捨てるし、ベンチやバス停に食べた紙くずや容器を置いていく(必ずしも皆が皆と云うことではないことを断っておく)。そのゴミを市職員(嘱託?)が道路や公園を暑い日も雨の日も、毎日同じところを担当して掃除している。なので、台北の街は比較的きれいな外観を呈している。

 1997年4月、当時の台北市長で前中華民国総統の陳水扁氏は《ゴミ回収車が来る前に、ゴミを出すことを禁止する市の“法律”をつくった。言い換えれば、予めごみを地面に置かない》、画期的な政策を実施したそうだ。そのためゴミ収集車は台北市内では毎日のように決まった時間に回収に来る。

 ゴミ回収車が来るその時間には、何種類かに分別されたゴミを持った人たちが10人、20人とゴミ回収車を待つ姿がある。その人だかりを初めて見る人にとっては、「これから何事があるのかしら?」と興味が引かれる雰囲気だ。

 日本では、曜日指定でゴミを収集場所に置いておけば、Dscf0022 回収車が持って行ってくれるが、台北では各自が回収車に持ち込まないといけないのだ。わがマンションの近くでは、夜10時半頃にも、回収車の「エリーゼのために」などのチャイムがスピーカーから鳴り響くのが聞こえるから、午後と夜との二回は来ているのだと思う。

 ゴミは5種類に分別して係の職員に手渡される。

 生ゴミは残飯類と花や野菜、果物の皮などの二種類に分けDscf0021 て出す。残飯は豚のえさに、その他の生ゴミ(野菜の切れ端や果物の皮等)は堆肥に使われるので、生ゴミは100%再生ゴミということになる。しかも生ゴミは持ち込んだ人がビニール袋から一々ドラム缶のような大きな容器(残飯用と堆肥用の二個)に自分で入れなければならないし、職員はそれを監視しているのだ。生ゴミを混ぜて出すと罰金が科せられることになっているから、皆まじめに分別している。

 ゴミ回収車は燃えるゴミ専用車(日本でよく見る回収車)と、Dscf0020 その後ろにリサイクルごみ回収車も伴走し、職員も4名配置されている。一般ゴミは、市政府が販売(コンビニ、スーパーなどで購入)している「随袋徴収袋」に入れているか全部チェックしている。このゴミ袋から得られる収入がゴミ処理の経費に充てられているそうだ。

 このゴミ袋は驚くほど高い。1枚17円(小)もする。この発想は、それまで日本と同様税金でゴミ処理されていたが、ゴミを多く出す人、ほとんど出さない人の分も全部税金でまかなうのは不公平だという論理らしい。出す人はゴミ袋を何枚も買って出さなくてはならないということだ。

 二台目の回収車は、例えばビニール袋などで汚れていないものはリサイクルに、醤油などで汚れているものは燃やすゴミに分けられる。資源回収車にはいろいろなリサイクルゴミが持ち込まれ、その場で係員によって種別され回収される。なかなか理にかなった回収法だと思った。

-続く-

【写真説明】

黄色の回収車の前に、青のドラム缶(プラスチック製)と赤のドラム缶がある。これに生ゴミを各自が入れる。二台目のトラックには回収できるリサイクルゴミの種類が看板として表記されている。

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2008年11月 2日 (日)

臺灣珈琲

cafe このブログの賓客の皆さんは、台湾でコーヒー豆が栽培されていることを存じていただろうか? 台湾のウーロン茶は中国のそれよりも美味しいと云うことで、中国からの旅行客は台湾のお茶を土産に、何十キロも買って帰るそうで、また、日本の旅行雑誌にも“茶芸館”がよく紹介されているとおり中国茶の楽しみ方は有名である。その意味でも台湾産のウーロン茶は有名だが、“台湾産コーヒー”はあまり知られていないと思う。

cafe そのコーヒーを張さんから年に1~2回頂く。

Rimg0472_4  張さんは実家がコーヒーが収穫される雲林縣だそうで、「吉坑」という地域がもっともその生産が多い“産地”だそうだ。昨日、お土産(写真)としていただいた。

cafe さてこの“臺灣珈琲”、味の方はというと、これが何と予想に反して美味しいのだ。価格も希少価値のせいもあってか、あのブルーマウンテンより若干高いそうで二度ビックリ(@_@)。苦味酸味が適度で味もよいし、とても意外性を感じる。

cafe 調べてみたら、1884年頃、イギリスの商人が台湾の気候が中南米の気候と似ていて栽培を始めたらしい。台湾でのコーヒー栽培が発展したのは、何と日本統治時代に入って、日本人によって栽培が本格化され、永らく富裕層の贅沢な嗜好品とされていたそうだ。当時は“臺灣珈琲”を天皇陛下にも献上していたそうだ。しかし、終戦後、日本人が引き上げるとコーヒー産業は衰退の一途をたどり、その名も消えていたのが、昨今の台湾でのコーヒー需要が増えてきて、この古坑の町おこしとしてコーヒー栽培が大活躍しているとのことだ。

cafe 次回訪台のおりは是非賞味してはいかがかな。cafe

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